UGREEN NVMe・SATA対応 M.2 SSD外付けケースをレビューする

NVMe SSDの価格があまりにも安すぎて、昨年に高値で購入したワタシ涙目なので、安いうちに追いSSDしてしまった。Amazonで安い・早い・信頼性は未知数と話題の「HIKSEMI 2TB NVMe SSD PCIe Gen 4×4」を購入した。

とりあえずM.2 SSDケースに入れてUSBメモリの代替に使おうかと考えたものの、SSDケースに悩んでしまう。Amazonで探すと、PCサプライメーカーから無名の怪しいメーカーまで参入している状況で、そんなに需要あるんかい?と疑問に思う。まぁ作りやすいってことだろう。

で、今回はいままで避けてきたメーカー「UGREEN」製を選ぶことにした。値段が手頃なのと、信頼性の面でもUSB充電器やケーブルで着々と実績を伸ばしていて、サクラチェッカーでも安心の合格マーク。無難に使えるだろうと判断したから。

UGREENのM.2 SSDケースのランナップ。どれも同じに見えるが、わかりやすいのは対応するインターフェース(NVMeだとかSATA)の違い。この記事で紹介するのは画像中央のケースで、ラインナップの中ではお値段が最も高い。

5つのうち中央のケースだけがネジでフタを固定する方式。他はボタンを押すとケースが開くプッシュ方式だ。

ラインナップの細かな仕様に応じて値段の大小はあるものの、実売2,500円〜3,200円前後とそこまで大きな差はないので、最も価格の高い、NVMeとSATAの両方に対応したケースを選択した。

M.2 SSD 外付けケース NVME/SATA 両対応 【USB 3.2 Gen2規格】
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M.2 SSD 外付けケース NVME/SATA 両対応 【USB 3.2 Gen2規格】
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UGREEN M.2 SSDケースの仕様

インターフェース規格USB Type C(USB 3.2 Gen2)
対応するM.2 SSD規格サイズSATAおよびNVMe(M Key・M+B Key)
最大容量2TBまで(理論値)
転送速度10Gbps(SATA接続の場合6Gbps)
対応OSWindows, Mac OS, Linux, iOS, Android
付属ケーブル・Type C to Type A(USB 3.2 Gen2
・Type C to Type C(USB 3.2 Gen2)
※ Amazonの仕様ページでは付属ケーブルのUSB規格を言及していないが、今回測定した転送速度からUSB3.2 Gen2と判断した。

UGREEN M.2 SSDケースの外観

アルミ製のケースで安っぽさが感じられない。表面には放熱を効率的に行えるようヒートシンクがついているところも特徴的だ。

裏面もとてもシンプルで良い。印字もきれいだ。

USBメモリとサイズ比較。M.2 SSDケースは想像していたよりも大きくて、手軽に持ち運びできないところが難点か。付属のシリコンラバーを装着するともう一回りゴツくなる。

SSDを装着した状態で重さを計測。74gとまぁまぁ軽いように見えるが小型のモバイルバッテリーの半分くらいの重さで、M.2 SSDのケースとしては意外と重たい印象だ。

UGREENのラインナップのケースのなかで最も重量がある製品なので、軽さを重視したいなら他の製品を選んだほうが良いだろう。

M.2 SSDの装着方法

UGREEN製ケースのラインナップの中からこのケースを選んだ最大の理由が「ネジでケースのフタを開閉する」ことだ。SSDを交換する機会は滅多にないし、不意にプッシュボタンを押してしまってケースが開く心配もない。

外付けSSDとしてはオーバースペックすぎる、PCI-E Gen 4のSSDをケースに挿入。

M.2 SSDは付属のゴムピンで固定する。ゴムを回転させてSSDを固定させれば良いだけだが、ゴムが固くて固定に苦戦した。どうせならゴムじゃなくてネジにすれば良いと思うところ。

PCと接続するとUGREENのロゴ下にあるLEDが白く点灯する。LEDの輝度は控えめなので目障りではない。SSDへのアクセス時はLEDが点灯から点滅に変わるので直感的にわかりやすい。

ベンチマークで転送速度をチェック

SSDケースのインターフェース規格であるUSB 3.2 Gen 2 に対応した自作PC(マザーボード:MSI MAG B550 TOMAHAWK)と接続し、CrystalDiskMarkでSSDのアクセス速度を測定した。

SSDケース付属のUSB Type C to Type Cケーブルを使って測定
SSDケース付属のUSB Type C to Type Aケーブルを使って測定

SSDケースに付属している2タイプのUSBケーブルを使って測定したが、どちらのケーブルでもシーケンシャルのRead/Writeに大差なく1,000MB/s前後でアクセスできた。

USB 3.2 Gen2での転送速度理論値である10Gbps(1,250MB/s)に対し、ベンチマークで1,016MB/s(理論値比 81%)の実測値となったことから、本体・付属ケーブルともにUSB 3.2 Gen2に仕様を満たしていると言ってよいだろう。

発熱については、USB 3.2 の転送速度がボトルネックとなってM.2 SSD本来のアクセス速度が出ないこともあり、ほんのり温かいと感じる程度だ。アルミ製のケースが効率よく放熱してくれるので、熱の心配は不要だろう。

M2チップ搭載のMac Bookでは転送速度が遅い

M2チップ搭載のMac Book Air(2022年モデル)のUSB Type Cポートでも測定してみたところ、全く違う値となった。

Read/WriteともにWindows PCで実測した1,000MB/sを大きく下回っている。

Webで原因を調べたが、SSDケースに内蔵されているコントローラチップ(RTL9210)とApple M2との相性が悪いのか、M2自体に問題があるのかはっきりしないが、同様の症状は他でも報告がある。

なお、SSDのフォーマットをApple File System(APFS)に変更しても大きな変化はなかった。

SSDとのUSB 3.2接続ではなく、Thunderboltに対応したSSDケースに変えると改善するようだが、Thunderbolt 3ないしは4に対応するSSDケースは5,000円以上と高価だ。

Apple Silicon搭載のMacとの接続で性能が低下するおそれがあるが、使えない速度ではない。ただ、USB 3.2 Gen2本来の10Gbpsの転送速度が活かせないのは残念だ。

M.2 SSD 外付けケース NVME/SATA 両対応 【USB 3.2 Gen2規格】
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M.2 SSD 外付けケース NVME/SATA 両対応 【USB 3.2 Gen2規格】
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まとめ

NVMeとSATAに両方対応したUGREEN製のSSDケースを使っているが、重量が少々重たいことを除けば総じて満足だ。

製品の作りもしっかりしているし、USB3.2のケーブルも付属してくるし、ベンチマークの結果も仕様どおりで良好だ。

ただし、Macで使う人は本来の転送速度が出ない可能性があるため注意して欲しい。

M.2 SSD 外付けケース NVME/SATA 両対応 【USB 3.2 Gen2規格】
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