レビュー|PCデスクにおすすめ。スタイリッシュなデスク照明Z-S7000

PCデスクの手元の暗さに困った経験はないだろうか。

PCデスクに馴染むデスクライトを探した結果、山田照明のLEDスタンドライト Z-S7000 にたどり着いた。価格は13,000円前後と、デスクライトの中では高価な部類になるが、そのスタイリッシュなS-Z7000はデスクの雰囲気を壊さず、視界に入っても不自然さを感じさせない。

クランプからアーム、ライトの先端まで研ぎ澄まされたデザインのデスクライトZ-S7000の良いところ悪いところを含め紹介したい。

Z-Light LEDデスクライト Z-S7000B (ブラック)
山田照明
Z-Light LEDデスクライト Z-S7000B (ブラック)
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PCデスクに合うデスクライトの選び方

PCデスクをFLEXISPOTで新調したのだが、部屋の隅にデスクを置いたことにより自分の体で影ができてしまい、手元が暗くなることが悩みだった。

デスクライト導入前の照明状態
照明と机の位置関係が悪く、夜間はモニターと手元が暗い

手元の薄暗さがもどかしく、適度な明るさを確保しつつ落ち着いて作業がしたいと思い、デスクライトを買うことにした。最近流行りのモニター掛けライトという選択肢もあるが、設置形態がモニターの形やベゼル幅に左右されるので候補としなかった。

デスクライトの選択肢は意外と少ない

Amazonでデスクライトを検索すると怪しい製品ばかり表示されるので、デスクライトのラインナップが豊富なメーカーをある程度絞ってみた。

大手メーカー製デスクライトのラインナップ

()内は2021年4月時点のラインナップの数

このようにデスクライトを扱っている国内メーカーは意外と少ない。BALMUDAやDysonでも高価なライトを販売しているが、老舗ではないので候補から外した。

同じく国内・海外のAmazonで幅を利かせているTaoTronics製は安価ではあるものの、理由は後述するが、ライトの高さが全く足りないのでPCデスクには向いていない。

今回レビューしたZ-S7000は、山田照明のZ-Lightというシリーズだ。デスクライトを調べるまで山田照明というメーカーを知らなかったのだが、1954年からデスクライトを長年取り扱っており、ロングセラー商品も多数あるようだ。

悩んだら山田照明のZ-Lightを買っておけば間違いない、いわばお墨付きを得たメーカーだろう。

モニターの高さとアームの長さに注意

PCデスクなので、ライトの光はモニターの上部から手元のキーボードに向けて照らすようにしたい。ということは、モニターサイズよりも高い位置までライトのアームが伸びる必要となる。

デスクライトの品定め前に必ずモニターの高さは測ることをおすすめする。私は27インチのモニターを最も低い高さで使用している。高さをメジャーで測ったところ40cmであった。

モニター高さの計測

デスクライトは2本のアームとジョイントを用いてライトの位置を調整する製品が多いが、1本目のアームがモニターの高さを超えていないと、狙った位置にライトを持ってくることが難しくなる

私の場合は必然的に1本のアームが40cm以上の製品を選ぶことがベストだと分かったが、この高さを超えるデスクライトはどちらかと言えばプロ向けになってくるので選択肢がとても少なくなる。

PCデスクにはクランプ固定式のライトがベスト

デスクライトの固定方法の種類には、クランプ型とベース型(土台)がある。

ベース型の場合、土台のスペースが必要で、キーボードやマウス、ノートPCといったモノを置きがちな作業デスクには不向きだ。また、ベースの重量だけでは長いアームを支えきれず、必然的にアームが短い製品に限られてしまう。

したがって、大きなモニターの高さを超えるアームを有するデスクライトは、机に強い力で固定可能なクランプ型となる。

クランプ型は1本目のアームの高さを稼ぐことができるし、机にライトを設置したときの見た目もスッキリしていてメリットづくしだ。ライトを選ぶときにはクランプの取り付け位置をイメージすることと、机の厚みを必ず確認しよう。

LEDの調光・色温度切り替えは必須機能

ライトの調光(明るさ調整)と色温度の切り替え機能は必須といえる。これは多くのLEDデスクライトに標準として備わっている機能だが、安価なモデルほど調節機能は省かれがちだ。

山田照明のZ-Light エントリーモデルでは、色温度が昼白色固定となっている場合があるので、仕様もよくチェックしたほうが良い。

LEDの付加価値として、自然光に近い色味をどれだけ出せるかの指標「平均演色評価数(Ra)」の高さや、多重影の出来にくいライトであることを謳った製品であるかも重視したい。

特に安価なライトの場合、このあたりの付加価値を省いた安いLEDを使用しているためか、ライトの光に不自然なものが多い。特に多重影が強いライトは使用しているとストレスになるので注意したい。

Z-S7000の使用感

これまではデスクライトを選択するにあたり、重要視したポイントを紹介してきた。ここからは本題である山田照明 Z-S7000の製品を深堀りしていこう。

Z-S7000を購入した理由

山田照明のZ-S7000を選んだ理由はシンプルに美しいからだ。ダブルアームの古典的なデスクライトは見た目こそはいいが、個人的にはモニター作業時に視界に入るものは極力省きたかった。

Z-S7000は1本のアームしか備わっていないが、クランプ部と合わせてアームの高さは53cmもある。デスク上に27インチのモニターがあっても軽々と超えられ、設置条件をクリアできたというのも購入理由だ。

Z-S7000のカラーバリエーションはホワイト・ブラック・シルバーの3色を展開している。シルバーは人気商品のためかECサイトによる販売価格が割高で、納期も数ヶ月待ちという状態だった。今回はデスク上のモニターやスピーカーとマッチしそうなブラックを選択した。

Z-Light LEDデスクライト Z-S7000B (ブラック)
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Z-S7000の外観をチェック

Z-S7000の梱包状態
思いのほか、外箱が小さく驚いた

Z-S7000の開封前に印象に残った点は箱が小さいことだ。Z-S7000はアームが1本のみという特長に加え、光を反射させる役割のシェードもない。無駄をとことん削ぎ落とした成果がこの箱に現れているように感じた。

Z-S7000の同梱物
Z-S7000の同梱物。たった3つの品だけで構成されている

内容物もいたってシンプル。アーム&ライト/クランプ/ACアダプタの3点だ。

ダブルアーム型のZ-Lightはスプリングの取り付けが必要となるが、一方のZ-S7000は組み立てそのものが必要ない。スプリングで指をはさみ込む心配がないので、子供でも安心して取り扱える。

Z-S7000の小型クランプ
クランプってこんなにオシャレだっけ?

最も驚いたのがクランプのこだわりようだ。

普通のクランプはデスクの裏側からボルトを回して抑え込むのだが、このクランプは頂部にある円形のネジを回すことで、クランプが上下する仕組みだ。クランプを固定するために机の下へ潜り込む必要がなくなる。

Z-S7000の小型クランプ設置後
クランプとは気づかないほど、さりげない存在感だ

このクランプの取付可能厚は10~50mmだった。一般的な机であれば取り付けに困らないだろう。

Z-S7000のシンプルな操作部
ライトの電源と調整部は3つボタンのみ

Z-S7000は操作ボタンも3つとシンプルだ。

中央の電源ボタンの他に、長押しで明るさを調節できる調光ボタン、色温度切り替えボタンのみである。正直これだけあれば十分だ。

色温度は3000K・4000K・5000K・6200Kの4パターン。調光は各色30~100%の強さでコントロールできる。

電源ボタンには突起があり、手探りで電源をオンオフすることができる。基本的には椅子に座りながら手探りでライトの電源を操作するので、この突起が意外と役に立った。

ライトの位置は試行錯誤してみよう

クランプを簡単に取り付けられるので、ライトの位置をかなり吟味した。下の写真のクランプ位置ではライトを机の中心に持ってこれないので全くダメ。

Z-S7000の設置例その1
植物のハオルチアは嬉しいかもね(日中は屋外に置いている)

デスク幅が110cmと広めなので、シングルアームのZ-S7000では机の中心にライトが届かない。もちろん、アームを斜めに倒せば届くが、モニターとの距離が近くなるので実用的ではない。

Z-S7000の設置例その2
モニターの裏側にクランプを設置。アームも目立たず素敵

デスクの横側がダメなら必然的に後ろ側しかないので、クランプをモニターの背後へ移した。

自分で言うのもなんだがスタイリッシュで素敵な雰囲気である。たかがデスクライトかもしれないが、これ1つでデスク空間がガラリと変わる。明かりの力は偉大だ。

Z-S7000の気になった点

良いところだけではなく、気になるところも紹介したい。Z-S7000を使ってみて悪いところは見当たらないが、気になるところはある。些細なことなので個人差もあることなので、なるほど、その程度かと思っていただきたい。

Z-S7000の少し傾くアーム
水平なモニターに対し、ライトの傾きが分かるだろうか

1つめはライトの傾きだ。製品画像ではライトは水平を保っているかのように見えるが、実際は上の写真のように1度ほど傾いてしまう。これはライトの自重に加え、ライトの角度を調整するヒンジに遊びがあるためだ。

この傾きは設計上どうしようもない事だと想像できるが、できればビシッと水平を保って欲しい。神経質な人は気になってしまうだろう。


2つめはライト部分にあるLEDの位置だ。

Z-S7000のLED発光領域
ライトの先端側が光らないので、発光領域が左右不均一のように感じる

ライトの明かりに着目すると、左側のほうが薄暗くなっていることが分かるだろう。つまりライトの先端近くまでLEDが配置されていない

半透明の白い部材の一杯いっぱいまでLEDを配置して欲しかった。先端側が光っておらず左右不均一なので、地味に気になった。


3つめは調光機能で明るさを弱くしたときに鳴るキーンという高いノイズ音だ。これはほとんどのLEDデスクライトで発生する問題であり、Z-S7000特有のものではない。

高周波なので聞こえ方には個人差が大きい。私の場合は明るさを60%を下回るくらいから聞こえてくる。音の大きさは、ライトから30cm以内に顔を近づけると少し感じる程度だ。オフィス内のざわめきの中なら気づかないだろう。

夜の自宅といった静寂な環境ではどうしても耳に入ってくるので、音を感じない明るさ(70%程度)にライトを調整し使用している。とは言っても、70%くらいが好みの明るさなので、ノイズ音は問題にはなっていない。

まとめ

山田照明のZ-S7000を3行でまとめると

  • シングルアームがとても長く、大型モニターが置かれたPCデスクには最適
  • 無駄がないシンプルかつスタイリッシュなデザインで、デスクに馴染む
  • 些細な点が気になり100点満点ではないが、全体を通して満足いくデスクライト

だと評価した。

暗かったPCデスクを極力シンプルに照らしてくれるZ-S7000はベストな選択だったと確信している。手元が明るいためか、PCの作業が捗るように感じているのは気のせいではなく、このデスクライトのおかげだろう。

Z-Light LEDデスクライト Z-S7000B (ブラック)
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