SandyおじさんからRyzenおじさんになりCPUの進化をレポートする

PC

まえがき

まだまだSandyで戦えると思っていた

私は自作PC歴15年。利用用途はブラウジングから軽い動画編集、Battlefield Vといった重いFPSゲームまで浅く広くやっています。グラフィックボードはゲームに合わせて3年ベースで変えていますが、CPUはIntel Core i5-2500Kを8年使っていました。いわゆるSandy おじさんです。

知らない方向けにに説明すると、Core ix 2000シリーズは2011年に発売されたインテルの第2世代Coreプロセッサで、Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャと呼ばれる部類に区分されるCPUです。

この記事を書いている2019年3月現在ではIntel第9世代Coreプロセッサまで進んでいて、随分と昔のCPUであることは感じ取れるでしょう。ところが、このSandy Bridgeはよく出来たCPUで、大きな特徴として次のものが挙げられます。

・進化した演算命令 AVXの搭載
浮動小数点演算の演算幅が従来のSSEより2倍の256ビットで計算できるようになり、1命令で8つの単精度浮動小数点演算もしくは4つの倍精度浮動小数点演算を実行することができるようになりました(つまり演算効率が理論上2倍)。この命令を扱える動画編集ソフトなどではエンコード性能が大幅に向上しました。
・第2世代インテル ターボ・ブースト・テクノロジーの搭載
負荷が高いCPUコアのみ、動作クロックを定格クロック以上に一時的に上昇させる仕組みです。マニアックなユーザーにとってチャレンジングな要素となっていたCPUオーバークロックと違い、このテクノロジーはユーザーが意識しなくても自動的にクロックを引き上げつつ、製品保証の範囲内で安定した高クロック動作を実現できたので、大きな恩恵がありました。

このSandy Bridge以降のCPUでは省電力化や内蔵GPUの性能向上はあったものの、多コア化や革新的な技術進歩はほとんどなく、大幅な性能向上はありませんでした。その上、多くのミドルユーザーがPC上でやっていることはSandy BridgeのCPUでもストレスなく稼働したので、CPUを買い換える動機が生まれなかったのです。私を含めて。

CPU性能の飛躍が大きかった2000年代までは、自作PCのCPUは2~3年で一新することがザラだったのですが、高性能なSandy Bridgeの登場と、その後の停滞時代によって、このCPUは長年にわたって愛用されたのです。CPUアーキテクチャ上の高齢化が進み、いつしかこのCPUを使っている層を「Sandyおじさん」と掲示板上で呼ぶようになりました。

Sandyおじさんもう限界

最近の一眼レフカメラやビデオカメラでは解像度4Kの映像が簡単に撮れるようになりました。テレビも4Kなので、せっかくならば4Kのまま映像編集して残したいと思ってしまう性です。

しかし、いざ4Kの映像をH.264形式でエンコードしようとすると、まったくプログレスバーが進みません。調べてみると、エンコード速度が2~3FPSしか出ていません。これは4Kで秒間30フレームの動画の場合、たった1秒の映像出力に10秒もかかってしまう計算です。つまり30分の動画出力なら、300分!!!4時間の壁と似た問題とも言いますか、非効率ですし電気代も馬鹿になりません。

あまりにも遅すぎる4K30フレーム動画エンコード@HandBrake H.264 Fastにて
あまりにも遅すぎる4K30フレーム動画エンコード @HandBrake H.264 Fastにて

GPU(NVIDIA GTX 1080)を使ったハードウェアエンコード(NVENC)も試してみました。なんと平均17FPSで処理できました!しかし、NVENC のエッジが若干粗い画質に満足いかず、可能であればソフトウェアエンコードで4Kを出力したい。ついでならHDDの容量節約のために流行りのH.265で保存したい、そんな邪念が湧いてしまいました。そう、ここで初めてSandyを捨ててCPUを買い換える理由ができたのです。

ついに買ってしまったAMD Ryzen 7 2700X

CPUをどうするか迷いに迷った挙げ句、ハイエンドでは圧倒的コスパの良いAMD Ryzen 7 2700Xにしました。Ryzenシリーズのコスパの良さに惹かれて初めてAMDを迎え入れた方も多いのではないでしょうか?私もその一人です。だって今のインテルはあまりにも高価すぎるもの。

Ryzen 7 2700X含むパーツ一式を購入
Ryzen 7 2700X含むパーツ一式を購入

購入したもの
 CPU  AMD Ryzen 7 2700X
 メモリ G.Skill F4-2666C19D-16GNT [DDR4 PC4-21300 8GB 2枚組]
 マザーボード ASRock B450 Gaming K4
 CPUクーラー Enermax ETS-T50AXE Black

選んだ理由

CPU
2019年1月に3万円台で購入できるCPUで最も高性能なものがこれだったので特段迷わず。インテルのCPUは供給量が少ない状況で価格が高すぎるので、当分手が出せないですし、無理して欲しいとも思わない。
メモリ
Ryzenはメモリとの相性(今どき!)があるということで驚きました。面白い特徴として、メモリクロックが高いほど性能差に顕著に表れるということ。価格.comにて2,666MHz(定格)での動作報告があり、とても安かったG.Skill製を購入。なんでも3,200MHzまでオーバークロックしても安定稼働するようですが、自分の環境では試していません。
マザーボード
ATX・B450・SATA6本・M.2スロットが2本あり、ボード上にイルミLED(赤単色)がオマケ程度にあって最安だったものを購入。ASRock製は初めて。上位チップセットのX470マザーボードは高くて手が出ませんでした。
CPUクーラー
一番迷ったアイテム。Ryzen 7 2700Xは発熱が高いことは事前に把握していて、お洒落な付属クーラー/AMD Wraith Prism Coolerだと音が大きい割に冷えないとの情報もあったので装着を諦めました。簡易水冷も考えましたが、PCケースが古く、ラジエータ部の12cm2連ファンを装着できるスペースもないので、空冷ファン一択。ヒートシンクがそこそこ大きくて付属ファンも静かそうなEnermaxにしました。

SSD,HDD,電源,グラフィックボード,PCケースはそのまま流用です。

次のページでは

AMD Ryzen 7 2700Xとその周りの組み立ての様子を伝えます。CPUクーラーがかなり大きい。

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