QNAP TS-253Dのメモリを16GBに増設。2連続失敗からの成功!

NASのメモリの増設にこんなにてこずるとは思ってもいなかった

QNAPの2ベイNAS TS-253Dをボーナスの気の緩みで衝動買いしたものの、3ヶ月くらい放置。ようやくセットアップする勇気がりんりん湧いてきたので、まずはメモリの増設から始めることに

TS-253Dは購入時に4GB x1枚のメモリが搭載されている(SO-DIMM DDR4)。

普通のNASとして使うのであれば十分なメモリ容量をもっているが、仮想化環境を構築したり、ネトゲ用のサーバーにしたりするには全くメモリが足りない。

そもそも、そんな性能をNASに求めるのはやりすぎかもしれないが、12Wの低消費電力で24時間365日安定稼働するシステムはベアボーンやノートPCでは難しいし、自分の使いみちとしてベストな選択肢だと思っている。

というわけで、TS-253Dのメモリを4GBから16GBへ増設しようと試みたのだけど、これが失敗の連続だったわけである。

【重要】TS-x53D のメモリ最大容量は8GB

先に重要なことを伝えておくと、TS-253DやTS-453D(以下、まとめてTS-x53Dとする)は、仕様上のメモリ最大容量が8GBだ。メーカーのハードウェア仕様にもきちんと明記されている。これは絶対に忘れちゃいけない。

この理由はTS-x53Dに搭載されているCPU(Intel Celeron J4125)がサポートする最大メモリ容量が8GBだからだ。だけど、どうして8GBにしているのか、調べても明確な理由が分からなかった。

仕様上は最大8GBといいつつも、この手のCPUが仕様の範疇を超えて動作しちゃうことは有名なはなしで、以前もQNAPのNAS TS-251+のメモリを16GBに交換したときも、あっさり動いてしまった経験がある。

メモリ交換後のリソースモニター画面【限界突破】QNAP TS-251+のメモリを16GBに交換した

当然、メーカー仕様を超える16GBのメモリを使用することはサポート外だから、自己責任でやりましょう。

はじめのメモリで泣きを見る

初っ端、何の気なしに買ったメモリがCrucialの16GB 1枚(DDR4-3200)だ。

Crucialの16GBメモリ「CT16G4SFS832A」
とっても安くて飛びついちゃった。これが失敗の要因

どうせメモリを買うんだったら大は小を兼ねるし、16GB 1枚がいいでしょ。デュアルチャンネル?いいえ、気にしません。ということでこのメモリを購入。さっそくTS-x53Dのメモリスロットに挿していざ起動!

けたたましくビープ音が・・・鳴らないっ!!!

正常に起動するときは驚くほど下品でうるさいビープ音が鳴るんですが、この16GBのメモリを挿入すると鳴りません。ええ、起動しないんです。HDDのLEDインジゲータも点灯しない。

スロットを入れ替えてみたり、最初に同梱されていたメモリと合わせてみたりいろいろやったが駄目だった。

ワタシ
ワタシ

これはやっちまったなぁ~

ブログや掲示板では16GB 1枚で動いたという報告があったので、失敗しないだろうという思い込みが仇となった。

だが、ここで諦めるわけにはいかない。メモリを16GBに増設できなければこのNASはただのNASになってしまう。調査をはじめて有力だったのが、次のredditの投稿。

メモリの品番は違えど、16GBのメモリでTS-x53Dが動かないとの情報を発見。スレッドを好き勝手に要約すると、シングルランク(SR)のメモリだと動かない可能性があるから、デュアルランク(DR)を試してみなよ。このサイトが参考になるよ、と。

このサイトにはTS-x53Dを16GBや32GBへアップグレードするための指南が書いてある。そのなかで

VERY IMPORTANT – MAKE SURE to check that the memory module (especially 16 and 32GB SODIMM modules) are DUAL RANK or ‘DR‘, as Synology NAS typically have trouble with SR/SINGLE RANK modules.

重要 – メモリモジュール (特に 16 および 32GB SODIMM モジュール) が DUAL RANK または ‘DR’ であることを必ず確認してください、Synology NAS は通常 SR/SINGLE RANK モジュールで問題が発生するためです。

nascompares.com

と重要情報があって、SynologyのNASではシングルランクのメモリモジュールだと問題が起こるそうだ。

この警告の信ぴょう性はいかほどか不明だが、同じCPUとチップセットを使っているSynologyのNASで起こった問題を教えてくれるのはありがたい。

というのも今回、ワタシが購入したCrucialのメモリ「CT16G4SFS832A」はシングルランクだと思われる。

メーカーWebサイトにはメモリランクに関する仕様明記はないが、似た品番のメモリに「CT16G4SFD832A」というデュアルランクを謳う製品があり、品番からなんとなくランクが読み取れる。

「じゃあデュアルランクのメモリだったら16GB 1枚でもいけるのね」と安易に考えてしまい、軽率な行動に走ってしまう。

デュアルランクのメモリではどうか

16GBのデュアルランクのメモリを隈なく探したが、どれもお高い!しかも動く保証はないのに。

という訳で、中古で次のメモリを購入。

おそらくDELLのALIENWAREに入っていたのではなかろうかと思われるOEMメモリ。品番で調べたところCrucialと同じマイクロン製っぽい

SO-DIMMだとシングルランクとデュアルランクの見分けがまったくつかないので、ラベルのみが頼り。このメモリには「2R×8」と書かれているからデュアルランクで間違いないだろうと、このメモリに賭けてみた。ちなみにシングルランクだと「1R×16」になる。

その結果・・・

注)NASは壊れていません

無事、2度目の撃沈を受けることに。デュアルランクでも駄目なんかい。

3度目の正直

もう16GB 1枚のチャンレンジは怖くて諦めた。8GBのメモリ2枚を当てずっぽうで購入。

シリコンパワー DDR4-2133「SP016GBSFU213B22」8GB × 2枚
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TS-x53Dへメモリをはめこむ。3度目となると交換もお上手
(もともと分解不要なのでメモリ交換自体とっても楽です)

3回目の結果は・・・

耳をつんざくビープ音とともに、HDDのアクセスランプが点灯!めでたい

3回目でようやく起動に成功。すぐさま管理画面で8GB×2枚のメモリを認識しているかチェック。

16GBありまーす

ただしredditの投稿に「16GBのメモリでNASの動作が不安定になったよ」という報告もあり、念を入れて16GBのメモリを正しく扱えるのか確かめてみた。

memtesterでメモリに異常がないかチェック

OSが起動していても確保したメモリ領域をチェックできる「memtester」でチェックした。

QTS(QNAPのOS)であってもopkgを使えばインストールできる。

memtesterで16GBのメモリ領域のうち12GBをチェック。
すべての領域は調べることができないがこれでも事足りる

おおよそ2時間くらいでmemtesterのチェックも全てパスして、晴れてメモリ容量16GBでのTS-x53D運用を迎えることができた。1週間連続して稼働させているが、いまのところは元気な様子。

16GBの増設に成功したメモリはAmazonで買えるのでご参考いただければ。もちろん自己責任で。

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